ドローンを飛行させるのに無線の免許って必要?
今回はよく聞かれる!勘違いしやすい! ドローンを飛行させるのに無線免許は必要?ということについて解説していきます。
ドローンを飛ばす際に無線免許が必要なのかよくわからないことが多いのではないでしょうか? 特に日本国内の法律や規制は複雑です。具体的なケースや例を取り上げながら分かりやすく解説しています。
一度一緒におさらいしながら電波を正しく利用してドローンを飛行させましょう。 これからドローンを始める際や、今後のドローン活用にお役立てください。
【動画の目次】
00:00 オープニング
00:32 はじめに
00:53 無線免許不要(2.4GHz帯)
01:41 無線免許必要(5GHz帯)
02:19 FPVドローンはなんで無線免許が必要?
03:02 無線免許の種類
04:30 まとめ
電波の種類
電波には種類があります。日本で主に使用されている電波帯は2.4GHz帯になっています。(例えば、電子レンジ、Wi-Fi、ブルートゥース、携帯電話等)一般的に使われている家電製品等は2.4GHz帯を使用しています。
2.4GHz帯は免許が不要で誰でも使用できる電波になっています。具体的には、技術基準適合証明等(技適マーク)のあるものです。日本で販売されているDJIドローンは2.4GHz帯を使用しているので、免許は不要で飛ばすことができます。
免許が必要なドローン【FPV】
ドローンのカメラ映像をゴーグルやモニターへ映し出して操縦する飛行方法で「FPV」(first person view)「一人称視点」と呼ばれています。鳥や虫と同じ目線で飛行ができて、主にドローンレースや点検業務や撮影に使用されています。
FPVではゴーグルへの画像伝送の遅延を少なくする為に、5GHz帯の電波を使っている為、無線免許が必要になります。
でもなぜ、
FPVは免許の必要な5GHzの電波を使うの?
というところですが、
FPVは機体によってはバイクのレースや車の追い取りが出来るくらい早いスピードがでたり、小さい機体だと人が入れない狭い所にも入れたりします。
その映像をゴーグルで見ながら操縦するので電波が混線し、映像伝送に遅延があるととても危険です。なので、遅延を防ぐ為にもあまり使われていない5GHz帯の電波を使用しています。
免許の種類
- アマチュア無線免許(4級以上)
- 第三級陸上特殊無線技士免許(3級以上)
金銭を目的としない趣味の場合
→アマチュア無線免許
業務で使用する場合
→第三級陸上特殊無線技士免許
それぞれ免許を取得するだけではなく、無線局の開局が必要です。
5GHz帯を使用する際、5.7GHzを使用する際は無人移動体画像システムに使われており、5.8GHz帯は高速道路のETCシステムや駐車場管理に使われているので、それらの付近で使用は避けるなど、配慮が必要になります。
FPVの例外
DJIから出ているFPVは2.4GHz帯を使っているので無線免許は不要になります。最近出たDJIアバターも、FPVですが2.4GHz帯を使用している為、無線免許は不要です。すごいですね。
まとめ
日本で販売されているドローン、DJI製品は無線免許が不要で飛ばせます。
FPVの場合は無線免許が必要です。
- 金銭を目的としない趣味の場合→アマチュア無線免許
- 業務で使用する場合→第三級陸上特殊無線技士免許
それぞれ免許を取得するだけではなく、無線局の開局が必要です。
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