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【ドローン】DJI AIR 3S 機体比較

今回は大人気のDJI Air3Sをご紹介します。

DJI Airシリーズは、DJI miniシリーズとDJI Mavicシリーズの間に位置する機種で、携帯性とカメラ性能、飛行性のバランスの取れた機体となっています。

Mavicシリーズに匹敵するカメラ性能と、飛行性能、安全性を搭載し、さらに驚きの低価格で大人気機種となりました。

そんなDJI Air3の後継機として発売されたDJI Air3Sはどんな進化をしたのでしょうか!
機体の性能と飛行の様子を見ていきましょう。

動画の目次

00:00 オープニング
00:31 DJI Airシリーズとは
01:04 DJI Air3S 機体スペック
07:58 Air3とAIR3Sの機体比較
08:26 Mavic3classicとAIR3Sの機体比較
10:48 屋外でAir3S飛行テスト
13:41 エンディング

Airシリーズとは

DJI製のドローンでも「Air」という名称の着く機種は、コンシューマ機種の中では、ミドルレンジクラスの機種です。

最新の機能面を揃えたハイエンドモデルの「Mavic」シリーズが持つ機能性と、コンパクトさが際立つスタンダードモデルの「Mini」シリーズが持つ携帯性を兼ね備えた、双方の特徴をいいとこ取りにしているのが大きな特徴です

Air3S機体スペック

Air 3Sは、DJIの中でも中型クラスのドローンで、

  • デュアルカメラ(広角+望遠)搭載
  • 飛行時間は最大約46分
  • 重量は約720gでバッテリーとセットで専用バック一つで持ち運べます

映像は4K60p対応で、業務で使うにも十分なクオリティで、ズームでの構図調整もできます。

  • Air3からAirシリーズで初めての「全方位障害物検知」「自動航行機能(ウェイポイント)」を搭載した機体です。
  • 中望遠カメラを搭載し、ロスレス光学3倍ズームが可能な機体です
  • Air 3Sと、Air3の明確な違いとして特徴的なのは、機体前方に搭載されている「LiDAR」になります。こちらは従来のDJI機体に直接搭載されているのは、初!となります。

Air3と見た目な部分で言えば、LiDAR以外で言うと大きく差はありませんが、中身の機能面は先代機の頃よりも大幅にグレードが上がりました。

新たな機能

Air 3Sからは新たな機能・要素が多く搭載されています。その注目すべき機能は、下記の通りとなります。

  1. 全方向障害物検知+LiDAR
  2. 次世代スマートRTH
  3. Vision Assist機能の強化
  4. DJIセルラードングル2に対応
  5. 新たな撮影機能

こちらの機能面について、一つずつ紹介していきたいと思います。

全方向障害物検知+LiDAR

安全機能でおなじみの障害物検知、先代機のAir3にも搭載されている全方向障害物検知機能に加えて、新たに「前面LiDAR」が搭載されました。

LiDARとは、離れた場所にある対象物にレーザー光を照射し、その反射光を光センサーで収集した情報から、対象物との距離や対象物の形状などを測定するリモートセンシング技術です。

これが搭載されたことによって、今までカメラセンサーで検知しづらかった細い障害物(木の枝や電線)などを検知しやすくなりました。安全設計がかなり高精度になっています。

次世代スマートRTH

おなじみの機能のRTH(Return to Home)=自動帰還機能に新たに新要素が追加されました。

「非GPS RTH」と「夜間RTH」です。

非GPS RTHは、Air 3Sはリアルタイムビジョンポジショニングと地図構築技術を搭載し、十分な輝度が確保されている時点で飛行経路を記憶します。

これにより、バルコニーなどの衛星信号のない場所から離陸した場合でも、安全に帰還することができます。

夜間RTHは、先程紹介したLiDARがあることによって実現した機能です。

LiDARは暗い環境下でもその能力を発揮することが可能になるため夜間時の飛行にも最適です。自動帰還中に障害物を発見した際に、上方への回避も可能になっているので、更に安全性が増しました。

Vision Assist機能の強化

全方向障害物検知を搭載した機体にある機能で、前面、背面、側面にある障害物に近づいた際に、画面左下に映像を表示させてくれるパイロットの補助機能です。

Air 3Sからは、新たに「下方のビュー画面」が追加されました。
ドローンの事故の中でも、高度を下げたら機体と下にある障害物との距離感を掴めずに衝突させてしまったといった事故もあるので、そういったリスクを事前に回避できるようになりました。

特に目視外飛行を行ってる時には大変便利な機能です。 安全に飛行させていきましょう!

DJIセルラードングル2の対応

DJIセルラードングル2はAir 3Sに直接挿入できるため、追加アクセサリーなしでシームレスに統合できます。

O4信号の障害や干渉が発生した場合は、4G接続で安定した映像伝送とドローンの制御が可能で、飛行安全性が向上し、切断に伴うリスクが軽減されています。

新しい撮影機能

Air 3SはActiveTrack 360°を採用していて、被写体をフレーム内に最適に維持します。

周辺の飛行環境に基づいて飛行経路を自動的に計画し、フレーミングを調整して、被写体を中心に捉える強力なショットを確保します。加えて、トラッキング機能も強化されました。

被写体の下半分が部分的に隠れていたり、被写体が橋の上に立っていたりする場合でも、被写体への焦点を維持し続けます。

更に新たに追加された「フリーパノラマ」という撮影モードがあります。

Air 3Sのメインカメラと中望遠カメラの両方に搭載されたフリーパノラマモードにより、手動で選択した被写体や範囲と複数の画像とを合わせ、シームレスなパノラマショットを作成できます。

広角カメラが広いFOVを実現し、パノラマ写真撮影時の効率を高めます。

中望遠カメラは、画像の歪みを大幅に軽減し、複数の写真による幅広い視点と焦点距離の利点により、豊かなディテールを備えた広大なショットを傑作に仕上げます

Air3S Air3機体比較

見比べていただいてくと、機体の基本スペックを全体的に見るとそこまで大きな変化がないです。

障害物の検知タイプと内部ストレージの容量に大きな違いがあるだけで、その他の面でみると僅かな差です。

Air3S classic機体比較

比較してみると、基本スペックの面では、Air 3Sがかなり優れていることがお分かりになるかと思います。

Air3同様、検知タイプや内部ストレージが大きく異なります。

その他の大きな違いでいうとカメラの部分です。Mavic3Classicは単眼でありますがAir 3Sは広角カメラと中望遠カメラを備えています。これにより、撮影対象物から離れていても安全に撮影することができます。

それと、映像伝送システムが異なることで、最大伝送距離がAir 3Sの方が長距離を飛行することができます。

この様にしてみると、ワンランク上のMavic3ClassicよりもAir 3Sの方が優れていることが分かるかと思います。

飛ばすのに国家資格は必要?

こちらも結論からいうと、 “飛行内容次第”です!
たとえば、以下のような飛行をする場合は二等資格が必要になります。

  • 目視外飛行
  • 夜間飛行
  • 人口集中地区(DID)
  • 高度150m以上
  • 30m未満での接近飛行

資格が不要な飛行ももちろんありますが、業務ではこれらの飛行が必要になることが多いので、二等を取得しておくのが安心ですね。

包括申請は通るの?

結論からいうと、Air 3Sは型式認証機体ではないので、包括申請は通らない…と思いきや!
運航体制・訓練・飛行ログなどがしっかりしていれば、個別機体として包括申請が通るケースも増えています。要は、体制整ってるかどうかがポイントなんですね。

ポイント

  • 訓練・飛行ログの記録
  • マニュアルとの整合性
  • 安全運航管理体制

非掲載機のため詳細資料が必要です。

国交省掲載機の場合は、国交省が予め確認した飛行形態の区分につては、性能を認めているため自動操縦の有無などは国交省資料で確認をおこない申請が出来ます。

非掲載機の場合は、飛行許可申請画面の機体登録の機体情報入力のため機体スペック確認および、追加基準について自動操縦についての適合性やRTHについてなど取扱説明書を確認し必要に応じて資料作成が必要です。

そのため、国交省非掲載機のほうが機体の内容確認で申請工程が多くなります。国交省掲載機は現在、新規の登録は終了しており掲載された機体のみとなります。

そのため、新しい期待の追加はされません。また、国交省掲載機は令和7年12月に終了します。

実際に飛行した感想

まず、とにかく軽いし、立ち上がりも早い。時間との勝負になる現場では、このスピード感がすごく助かります。
あとズームの切り替えがとてもスムーズで、点検・調査・映像制作、どれにも使えます!ただ、風にはちょっと弱めなので、高所や海沿いは注意が必要です。

【現場レビュー】Air 3Sのここが便利!

  • 軽くて起動が早い
  • ズーム切替がスムーズ
  • 飛行時間も長めで◎

▶ 注意点

  • 風の強い日は慎重に!

まとめ

  • 資格:飛行内容次第で必要(二等)
  • 申請:包括申請は体制次第で可能
  • 性能:映像・操作性・ズーム全部◎

業務にも趣味にも使える万能ドローンですが、“資格”と“申請”の知識があると、もっと活用できますよ!