
【ドローン】空撮における補助者の役割
今回は、空撮における補助者の役割について実際の立ち回りも見ながら解説しています。
操縦者資格はあっても補助者の資格はない現状ですが、誰でもいいわけではなくきちんとした知識やスキル、役割を理解している補助者が望ましいです。
経験が必要なものですが基礎知識として今回の動画を参考にしながら現場経験に活かせてもらえればと思います。
動画の目次
00:00 オープニング
00:30 補助者とは
00:50 補助者の役割
01:19 飛行経路周辺及び機体の監視
02:06 第三者の立入管理
02:32 操縦者への情報伝達
03:22 緊急時の対応
03:58 実際の立ち回り
05:04 まとめ
05:40 エンディング
補助者の必要性
ドローンを飛行させる際、国土交通省航空局標準マニュアルにおいて、安全を確保する為に必要な人数の補助者を配置し相互に安全確認をとれる体制をとる となっています。
補助者の役割
ドローンの補助者の主な役割は、操縦者がドローンの操作に集中できるよう、地上からの安全確保と情報提供を行うことです。具体的には、
- 飛行経路周辺及び機体の監視
- 第三者の立入管理
- 操縦者への情報伝達
- 緊急時の対応
などが挙げられます。
1.飛行経路周辺及び機体の監視
これは飛行中に飛行経路と機体の周辺に障害物がないか、機体は安定した姿勢で飛行しているか、気象状況に変化はないか等を常に監視します。
ただ見ていればいいわけではなく、障害物への接近や機体の異常にも迅速に気付き操縦者へ伝えます。
補助者の監視は双眼鏡等の使用も認められているのでそれらも活用しながら監視するようにしましょう。
広範囲など、補助者一人で飛行経路全体を監視できない場合には複数の補助者を配置しましょう。
2.第三者の立入管理
これは飛行範囲への第三者の立入を管理します。コーンや看板等と併せて補助者を配置することで確実に第三者の立入を防ぎます。
万が一第三者が飛行範囲へ侵入してしまった時はすぐに操縦者へ伝え飛行を中止します。
3.操縦者への情報伝達
1と2の情報を無線などで正しく操縦者へ伝達します。
「これは操縦者もわかってるかな?」と思うようなことも確認の意味で全て伝えその中から操縦者が必要な情報を把握していきましょう。
また障害物の位置を知らせる際には常に機体から見た方向で指示を伝えるなど予め操縦者と補助者でルールを決めておくといいです。
そして補助者が複数いる場合は監視範囲の設定など予め決めて全員が把握出来るようにしましょう。
4.緊急時の対応
飛行中不測の事態が起こった時、地上での安全確保や関係機関への連絡なども補助者の役割の一つです。
万が一の事態に備えて関係機関の連絡先や安全確保に必要な装備など確認しておきましょう。
その他
その他にも離着陸時の安全確保やバッテリーの管理など補助者の役割は多岐に渡ります。
ドローンの補助者として必要な資格はありませんが操縦者と同等にドローンについての知識や経験がある方が望ましいです。
まとめ
- 気象状況、飛行経路、機体に異常がないか常に監視する
- 飛行範囲内への第三者の立入を管理する
- 情報を操縦者へ迅速かつ正確に伝える
- 万が一の事態に備えて安全確保に必要な装備や関係機関の連絡先を確認しておく
これらが補助者として大事なことになります。
(※補助者いても何かあった場合の責任は操縦者になります)
